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パウル・クレー展 in 静岡市美術館

  • 執筆者の写真: Mayumi Yokoyama
    Mayumi Yokoyama
  • 2025年8月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年10月29日

私にとってパウル・クレーという画家は特別な存在だ。

絵画が持つ【エネルギー】というようなものを初めて感じたのがクレーの「魚の魔術」という作品だったからだ。

​その絵画の前に立った瞬間、吸い込まれるような、金縛りにあったような、とにかくものすごい吸引力で動けなくなってしまった。

まさに魔術としか言いようのない力で、私はクレーにおちた。

絵画は、視覚に訴える芸術だと思っていたが、どうやらもっと違う感覚・第六感以上の何かで感じるもののようだ、と体感させられた。

​そんなクレーの展覧会を静岡市美術館で見てきた、以下感想文である。



この展覧会では、魔術にかかることはなく、むしろクレーという人間の人間らしさを感じることが出来る展示内容だった。



「北方の森の神」という作品を見ていると、クレーという人が確かに存在していた、私たちと同じように生きて、いた、と感じた。

この絵画に彼の思想や哲学は反映されているのだろうが、その傍らにしっかりと彼の”生活”があることを私はなぜだか強く受け取った。

​あれ?この感覚も魔術によるものなのかもしれないな・・・



この「三人のアラビア人」という作品は、多幸感に溢れ、修学旅行の中学生のような、無垢な喜びに同調してニヤニヤしてしまった。​​​

​しかしこの後、第一次世界大戦へと突入し、落差が苦しかった。

反戦メッセージを持った作品も数多く、色も鈍化していく。

また女性不信のような感覚を感じる作品もいくつかあった。

クレーに何があったのだろう?と思ったけど、そんなキャプションはなく私の思い違いであるといいなと思う。

この展覧会をとおして、カンディンスキーの存在の大きさが印象的だった。

​先を歩くカンンディンスキーという理解者の存在がなかったら、私は今こうしてクレーと出会えていないかもしれない、と。

カンディンスキーさんありがとうございます。

(あなたの絵画も好きです。)​

​クレーがどんなに孤独だと言ったとしても、こうして道を示してくれる仲間がいたのだよな。

​人間としてのクレーを大いに感じることが出来て、少し仲良くなれたような気がする。



 
 
 

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